2016年4月29日 (金)

演劇「毛皮のマリー」美輪明宏×寺山修司を観てきました

美輪明宏演出/主演の舞台「毛皮のマリー」、知人が出演していることもあって渋谷のPARCO劇場で観てきました。

20160429_13_19_45

寺山修司氏が美輪氏のために書いたと言われる伝説的名作であって金字塔、という呼び声の高い演劇です。

甘美や耽美、異形のものへの好奇心、独創的なアングラ感、まるでサーカスのテントに入る前に感じるようなワクワク感、そんなものがたくさん詰まっていながら、美しいビジュアルの奥にある歪んだ愛と圧倒的な心の醜悪さに心がえぐられます。

問題なのは(笑)、すべてのキャストが男。男だけ。女役もみんな男。しかも裸率がMax。三輪さんも全編ほとんど片乳だしっぱなし((;゚Д゚))。三輪さん見た目が女性だから気になって仕方ない。
男も男の裸ももうお腹いっぱいです。しばらく要りません(笑)。

それはさておき、この伝説的な作品をPARCO劇場で観られた幸せを噛みしめています。そして、この舞台に知人が出演していたこともとても嬉しく、勝手に誇らしく感じています。

ここからは余談。
ほかに類を見ないと感じながらも「あぁ、僕が好きだった演劇って素はこういうものだった、最近はホントに少なくなった」とか懐古的に感じた次第。

思い返すと演劇に足を運び始めてもう30年以上になります。若い頃は景気も良くて、使えるお金は今より多かったけれど、それでも見に行ける劇場といえばチケット代が安い下北沢の小劇場が中心、毎週のように足を運んでいました。だから渋谷のPARCO劇場は値段も雰囲気も僕にとっては特別なところ、大好きな劇場でした。そのPARCO劇場がしばらく休館となり、このPARCO劇場で観る最後の舞台が「毛皮のマリー」というのも感慨深いです。

ありていな話ですが、演劇って特別な空気感があって、そこに没入できるかどうかが観客にとって大切だと思うんですね。似ている空間ってディズニーランドかもしれないけど、ディズニーランドならまる一日遊べて飲み食いできるくらいのチケット代に相当する、それだけ贅沢で濃密な空間と時間。小劇場は小さなセットとライト、音で如何に日常と違う世界へ引き込むか、そこに最高の役者の台詞と動き、表現が乗っかると喜怒哀楽、憎悪、嫉妬、いろんな感情が共感して舞台に没入していく。

その空間ってPARCO劇場でも1公演せいぜい観客458人しか体感できないというそれもまた贅沢(オケピが入れば観客はもっと少ない)。どの席からでも観やすく窮屈さも感じない(帝劇なんて役者の表情が見えません)劇場が、生まれ変わるとはいえ、今のままでなくなるのは寂しく感じます。

| | コメント (0)

2015年5月18日 (月)

江戸川乱歩・三島由紀夫の舞台「黒蜥蜴」 美輪明宏主演

心の世界では、あなたが泥棒で、わたしが探偵だった。
だって、あなたは私の心を盗んだのだから。

10460230_805094042901287_7576967200

美輪明宏さん主演の舞台「黒蜥蜴」(くろとかげ)を観てきました。
ご存じ明智小五郎探偵が登場する江戸川乱歩作品ですが、舞台では三島由紀夫氏の戯曲が古くから有名で、江戸川氏自身の評価も高かった作品です。
日本語の美しさも素晴らしい戯曲も堪能できます。

更に美輪版は、江戸川氏・三島氏と実際に交流があった美輪氏だからこそ表現できる作品世界の解釈として独特の評価を得ています。演出もメリハリがあって、あっという間の3時間半でした。

21889_805094129567945_2044020743959


美輪さんの年齢(80歳)のこともあり、毎回、今回が最後の公演かと言われてきましたが、今回、知人に招待してもらって、最後に観に行くことができて本当によかったです。

観劇後は楽屋に行って出演した知人の俳優さんたちと記念写真を撮らせてもらいました。
ちなみに黒蜥蜴は三島戯曲に限らず映画やドラマ化も多く、過去には美輪明宏さんのほか、野川由美子、岩下志麻、松坂慶子、小川真由美、浅野ゆう子さんなどが黒蜥蜴を演じています。

 


■デジタルカメラのしくみやスマートフォン活用術がわかるウェブマガジン
 「週刊デジマガ」もやっています(無料です)
Cametitle03

ご愛読おねがいします。
 http://digi-maga.com/

| | コメント (0)

2011年5月 5日 (木)

三谷幸喜生誕50周年「ろくでなし啄木」と「国民の映画」

三谷幸喜氏は今年、生誕50周年スペシャルと題して、映画・演劇・テレビ・小説の各ジャンルで計7本の新作を発表することになっています。

その第一弾が「ろくでなし啄木」、第二弾が「国民の映画」、どちらも舞台(演劇)です。

このところの三谷作品を観ているとアタリハズレがとても激しいと感じます。以前からその傾向があったものの、最近はハズレの確率がうなぎのぼり。劇場のグレードが上がるにつれて高くなるチケット代にそぐわないものもたくさん出てきました。

で、僕の感想では、この2本は「ろくでなし啄木」がアタリ、「国民の映画」がハズレでした。とはいえ「国民の映画」はおよそ半額で観たのでそれであれば相応だったというべきかもしれません。

ろくでなし啄木

「ろくでなし啄木」は27歳でこの世を去った天才歌人、石川啄木を題材にしたコメディ。テンポが良くて楽しく、興味深いスピーディな展開に思わず引き込まれます。
特にご存じ藤原竜也氏と中村勘太郎氏の魅力によるところも大きく、中村氏の演技力に圧倒されます。きぁ、相変わらず藤原氏は叫びっぱなし、泣きっぱなしではありますが(汗;)。もちろん吹石一恵さんも良い味を出してます。
舞台演出も匠でしたが、演技面では藤原・中村氏による自身の演出があったのではないかとも推測しています。
三谷幸喜さんの作品らしい1本でした。
ちなみに「超エロチックミステリー」というフレーズが使われていますが、超はおろかエロチックですらありません。そこのところを期待してみるとガッカリ感は120%。ここは素直にケラ作品をお薦め致します。

国民の映画

ナチスがプロパガンダを目的に設けた宣伝省の初代大臣、パウル・ゲッベルスを題材にしたストーリー。もちろんユダヤ人大虐殺の史実がストーリーに深く関わってきます。戦犯の人物たちは、そもそも悪魔のような人格を持った人ばかりではなく、実際はしごく普通の人だったのだが、ボタンの掛け違いによって狂気に身を染めていく…という筋はもう既によくある話でありますが、残念ながらこの舞台ではゲッベルスがそもそも普通の人には見えないし、対角にある大虐殺の狂気も感じとれません。犠牲者を数字だけで表現した点がよくない。小日向文世氏は人情溢れる役柄も、実は犯人で内面に狂気を抱えているという役柄もこなしてきた人だけに、観る側は相応の期待をしてしまいますがその演技力が活かせていたとはいえませんでした。
また、後半、登場人物とゲッペルスがひとりずつ対峙しながらはけていくというおきまりの展開がダラダラとしていて一方的、3時間という上演時間の長さが早く過ぎたと感じられることはありませんでした。

次は舞台「ベッジ・パードン」です。ご存じ文豪の夏目漱石が英国留学中を第際にしたストーリー。野村萬斎氏、深津絵里氏、大泉洋氏等、器用な面々が揃っていますので期待するところが大です。ただ、もしこれがハズレだったら、三谷作品のために高額なチケット料を払ってまで劇場に足を運ぶりをやめようかな、とも思いますが、生誕50周年スペシャルの最後の舞台が、サンシャインボーイズの舞台でお馴染みだった西村雅彦氏と近藤芳正氏(ダンダンブエノ)への書き下ろしですので、これも結局はずすことはできないなぁ、と感じています。笑の大学の再来あるか?


TwitterでITライター神崎洋治をフォロー

ITライター神崎洋治のデジカメ・スマホのメルマガを読む

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年2月20日 (土)

三谷幸喜&香取慎吾 「TALK LIKE SINGING」

トークライクシンギング(Talk Like Singing)を観劇しました。
久しぶりに舞台の話題でも。

三谷幸喜作、香取慎吾・川平慈英主演の英語・日本語ちゃんぽんの喜劇&ドラマ
TALK LIKE SINGING」を見た。

Talk01

ニューヨーク講演が話題になった舞台で凱旋公演というわけ。

初めて行った赤坂ACTシアター。
赤坂サカスの中にある。

ストーリーやお芝居の内容は、まぁまぁ…かな。
辛口に表現すればどうってことない。
1万円は高い。

以前、TVでNY講演の来場者のインタビューがあって
「日本で有名な脚本家と大人気のアーティストによるプレイって聞いている、
 楽しみだ」
と答えていたニューヨーカーのことを考えると、ちょっと・・アレなデキだ。

三谷幸喜氏 独特のテンポが薄くて、内容も特段ヒネりがない。
笑いネタもオチも甘い甘い。
日本語になったり、英語になったりでイライラする。
川平の英語は速くてワシャワシャしていて聞きづらいし。

香取慎吾さんはカッコよかったけど…まぁ、アレ。
川平慈英さんはもっと踊れるはずだよね、たしか。
堀内敬子さんとブラザーは川上一座にも出ていた人たち。
ブラザーは仮面ライダー・キバに出てた(最後の方)。
堀内敬子さんは凄く魅力的でよかった。

オケピがあった。やっぱり生演奏はいい。

ジャニーズファンクラブでのチケットだったためか、
周りの観客がジャニーズファン層の方々のようだった。
会場には劇団ひとり氏とアマノッチが来てはったらしいです。

写真は演劇を見る前に、赤坂で友人と食べた馬刺し。

Talk02

こちらは牛タン定食。

Talk03

残念ながら、演劇より定食の方が印象深かった夜。

このところ、三谷幸喜作品がイマイチ。
東京サンシャインボーイズからのファンだから、
ぜひ頑張って欲しいけど…。

(NHKの新三銃士は面白い)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年6月15日 (月)

returns 東京サンシャインボーイズ、残念

前回の辻村ジュサブロー新八犬伝の人形のように、記憶の中のあの人たちは永遠に輝き続けるけれど・・・

新宿の小劇場「シアタートップス」をご存じと思う。
学生の頃はずいぶんと通った。

その懐かしい小劇場が閉館することになり、解散した三谷幸喜の東京サンシャイン
ボーイズが再結成して、記念すべき最後を飾ることになった。

Suns なんどもトップスにサンシャインボーイズを観に行って、解散後も三谷作品を見に行き続けてきたファン誰しも行きたかった公演だが、あまりに箱が小さく完全抽選、はずれた僕らはWOWOWで観るしかなかった。

はっきりいって頭に来るよ、そんな境遇。
トップスも三谷作品もどんだけ今まで足を運んだと思ってるんだ。

という感情を押し殺さず(笑)、WOWOWでサンシャインボーイズの舞台を15年ぶりに観る。

実は本棚には彼らの最後の公演「東京サンシャインボーイズの罠」(トップス)のビデオが大事にとってあるので15年ぶりに観る、という表現はちょっとウソ。
「罠」のビデオを大事にとっているそんなファンを抽選ではずすなんて、まじ腹立つ(むしかえすなって)。

で、あらすじはここでは書かないけれど、当時のサンシャインボーイズの公演で使ったフレーズがあちこちに散らされていて、ファンのみなさんはきっとニヤニヤの連続だったろう。僕は別にそういうのは好きじゃないけど。

集められた小学校の同級生たち・・
地球征服をたくらむ悪の存在・・・
なんのへんてつもない同級生たちにたくされた地球の運命・・
あの頃の自分たちのことや事件を必死に思い出そうとする同級生たち・・・

って、それ「20世紀少年」じゃんか。

楽屋が狭いので、俳優みんなが舞台でワイワイやっている演出は妙に懐かしかったし、年齢を重ねた劇団員の方達にエールは送りたかったけれど、「面白かったのか」と聞かれればNO。

なつかしいのと、ひとつの作品として面白いのとは大違い。

15年後は、レアチケットを運良くゲットしたファンのためにも、もう少しきちんと練りあげたホンで望んで欲しい。

ps:
5月はコメディ系の演劇は2本観た。
クドカンの「R2C2」、伊東四朗一座の「喜劇 日本映画頂上作戦~銀幕の掟をぶっ飛ばせ!~」。どっちも面白かった。いやぁ、笑いました。お腹いっぱい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年4月19日 (土)

パルコ・プロデュース 「49日後・・・」

49 先週の話だけど、パルコ劇場で「49日後・・・」という舞台を観た。

演出が池田成志、キャスティングが古田新太、八嶋智人、池田成志、松重 豊、小田 茜とくれば、ワクワクしないわけがない。

で、内容はホラーコメディらしい・・それくらいしか前情報を入れずに観に行った。
池田成志が演出したホラーと言えば、三谷幸喜の「VAMP SHOW」を思い出す。あれは演劇らしい傑作舞台だった。

今回の「49日後・・・」は亡くなった人の家の持ち物をきれいさっぱり処分する会社のスタッフが主人公で展開される。問題は亡くなり方・・、ひとりの老婆の自殺。凄惨なるおびただしい血の跡が壁に残る家。

老婆はなぜ自殺したのか。本当にひとり暮らしだったのか。
たったひとりの娘の行方は。
つじつまのあわない謎がストーリー後半への興味を引き立てる。

全体の印象としてはホラー色はそれほど強くない。
最近観たものでは、同じ古田新太主演の「薮原検校」(作・井上ひさし/演出・蜷川幸雄)の方が内面的なホラー色が強かった。
一連のコメディは本当に楽しい。ホラー色はコメディのための布石だ。

惜しむらくは、謎解きがもうひとひねり欲しかった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年11月28日 (水)

「恐れを知らぬ川上音二郎一座」三谷幸喜作・演出

Otojiro よくも悪くも三谷幸喜さんワールド爆発の舞台。
(こういう言い回しは実はおもしろかったときにはあまり使わない・・)

実在する川上音二郎(オッペケペー節で有名。大河ドラマにもなった)の実話をペースに三谷流のドタバタ喜劇で構成し、最後にしんみりとメッセージを盛り込んだもの。

二幕構成で約3時間20分(休憩20分含む)の長編。

まぁまぁ、おもしろかったですよ。お勧めです。

んが、あえて所感を正直につづると・・

初めて三谷作品を観た人は感動するかもしれませんが、このところ立て続けに三谷作品を観ている人には、ちょっとワンパターンのお約束な展開にガッカリした部分もあったように思います。

ストーリーは英語が話せない一座がボストンでよりによってシェイクスピアの「ヴェニスの商人」を日本に置き換えて日本語で演じることになる一節。

日本語での「ヴェニスの商人」ですから観ているアメリカ人は言葉がわからないので何をしゃべってもいい・・まさに三谷節真骨頂、ワクワク感120%・・ですが、

・ドタバタ喜劇や劇中劇の「ヴェニスの商人」にスピード感や
 勢いを感じられず(役者は頑張っていましたが演出が今ひとつ)、
 ドタバタのテンポが今ひとつでした
・劇場への当て書きも特筆するものでもなく(発想はおもしろいのに、
 参加型という程、観客の参加は必要ない)・・。
・何をしゃべってもいい・・というおもしろさも伝わってこない感じ
 でした。
・しゃべっている言葉がわからない劇を外国人が絶賛する具体的な
 理由(勘違いして感動したアクションなり、格好なり)も
 アテられていませんでした。

などなど、惜しいというか、もどかしいというか。

更に第一幕の前半は役者が噛んで噛んでまた噛んで。

あと、約3時間20分(休憩20分含む)は長すぎ。
終始、速いテンポならまだしも、ボストン公演後のシーンでは、ダラダラ感が長すぎ感を助長していて、ちょっと眠かった。

でもシアタークリエの座席はいい!!
約3時間20分(休憩20分含む)でもお尻や腰が痛くなりませんの。本多劇場だとこうはいきませんな。

もちろん作品として楽しめましたが、最近では「コンフィダント絆」と「社長放浪記」の方がもっとよかったでしたでしょ。

そうそう、最初にキャスティングをみたとき(もう一年前)、正直、「ちょっと弱いなぁ~」と感じましたが、どうしてどうして、ズラリと並ぶと豪華な顔ぶれ。
また、予想はしていたものの、シアタークリエの観客の客層の違いにやっぱりビックリ。あぁ、ここはやっぱり渋谷や下北ではないのだ・・とつくづく実感したりして。それほどの大違い・・どう違うかは・・解りますよね?

シアタークリエと言えば、NHKにっぽんの現場で「女性たちの柿(こけら)落とし~日比谷 新劇場物語~」を放送予定のようです。(11/29)
http://www.nhk.or.jp/nippon-genba/yotei.html

(NHKの番組解説)
帝国劇場や日生劇場などショービジネスがしのぎを削ってきた東京・日比谷。そのひとつ、森光子主演の「放浪記」で知られる芸術座が今年11月、シアタークリエに生まれ変わる。新しく支配人を務めるのは29歳の女性、そして演目の企画や運営責任者を受け持つ3人のプロデューサーもすべて30代の女性が抜擢された。ねらいは彼女たちと同世代の女性客を呼び込み新たな流行発信基地にすることだ。(以下続く)

とか・・興味のある人はエアチェックしましょ。
僕はそれほど興味ないけど(汗;)。
流行発信基地・・・って・・(汗;)。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年5月25日 (金)

「薮原検校」人間の価値を決めるのは、磨かれた品性か、それともカネか

盲人が背伸びをすれば晴眼者は脚を払い、
盲人が押し黙っていれば耳を引っ張ってでも背伸びをさせる

演劇「薮原検校」を観た。
http://www.bunkamura.co.jp/shokai/cocoon/lineup/07_yabu/index.html

井上ひさし×蜷川幸雄と言えば「天保十二年のシェイクスピア」。
これがね、つまらなかったのさ「天保十二年のシェイクスピア」。
藤原竜也氏はいつものように悲壮感いっぱいで叫んでいたけれど、唐沢寿明氏も篠原涼子氏もさっぱりいいところなし。高橋恵子さんはほら、僕のフェバリットな女優ですから、なにやってもどんなでもOK。最高にキレイ。

Pic_yabu02 で、それでも懲りずに井上ひさし×蜷川幸雄「薮原検校」に挑んだのは、もちろん「音楽:宇崎竜童」、「出演:古田新太、田中裕子」に黙っておられなかったから。

なんだって田中裕子さんてあんなに艶(つや)いんでしょうか。
存在自体が芸術というか・・。
いやいや、で、演劇はというと・・・

BUNKAMURAのホームページから引用
時は今から二百年ほど遡る江戸中期の享保、塩釜の地。
小悪党の魚売り七兵衛は、醜女だが無類に気立てのよいお志保を嫁にもらい一旦は改心するが、女房のお産の金欲しさに行きずりの座頭を殺して金を奪う。が、生まれてきた男の子は盲だった。「座頭をひとり減らしてまたひとり殖やしただけだ」とめぐる因果の恐ろしさに、七兵衛は自害する。
生まれた子は、塩釜座頭・琴の市に預けられ杉の市という名前をもらう。手癖が悪く手が早い杉の市は、十三で女を知り、師匠の女房のお市にまで手をつける始末。ある日、難癖をつけて金を巻き上げようとする佐久間検校と言い争ううち、検校の結解(けっけ=目明きの秘書のこと)を刺してしまう。別れを告げに寄った母の家で、誤って母を刺し、駆け落ちしようとお市と共謀して師匠琴の市を殺すが、お市は瀕死の琴の市の返り討ちにあう。(ココマデ)

とまぁ、カネと名誉のために悪業に手を染める盲目「杉の市」の生涯の物語。あんまり意外性のないところにきて、役どころがほとんど盲人となると、蜷川幸雄氏お得意の流れるような展開も、目と表情を使ったリアクションも難しく、スピード感に欠けた舞台になってしまったように思う(おそらく、そんなテンポの悪さを語り部とギターで補おうとしたのでは)。
いつものように、いささか長くてかったるい唱歌も次々と繰り出され、そこは竜童節の片鱗は感じたけれどもやっぱり退屈、長すぎる。それが一層、不満を膨張させる結果になったろう。

ただ、随所に光る蜷川幸雄氏らしい表現とロープによる舞台設定、ライティングは秀逸。古田新太氏と六平直政氏の骨太な存在感も秀逸。その存在感に負けぬ存在感の田中裕子さん、持って帰りたいほど秀逸(をいをい)。
そしてそれまでのテンポの遅さを覆すように衝撃のラストへと進んでいく。

最近では「天保十二年のシェイクスピア」「メディア」「キッチン」などを観てきた蜷川幸雄作品だけど、その中では最も面白かったかな、とは思ふ。

★ 僕の IT情報のコラム「進め!インターネットマン

| | コメント (0) | トラックバック (2)

2007年5月22日 (火)

Love 30 ~女と男と物語~

「その人のことはもう、忘れようと思います!!」(結婚相談所)
とんかつ、とりかえた」(兄への伝言)

ちょっと前の話になるけれど、片桐仁(ラーメンズ)氏と言えば、「Love 30 ~女と男と物語~」という舞台にも出ていた。

人気ドラマのオンエアを観ていた人も多いかと思いますが、これも男女2人だけの3話構成のオムニバス舞台です。パルコ劇場のホームページによれば、「男女の繊細な心の触れ合いを切り取りながらもユーモアに溢れた3本のドラマを、コメディも達者ないずれ劣らぬ個性派達が競います。」と。

Love30 水野美紀 & 山寺宏一
真中 瞳 & 片桐 仁
YOU & 生瀬勝久

男優陣は僕としては3人とも好きで、名前が並ぶだけでもワクワク。
女優陣は・・・生理的に好きになれない3人。

パルコ劇場って舞台は観る方にとってもどこか特別なものがある。椅子も広くて快適で見やすく、箱の大きさも最適・・いやいやそんなことではなくて渋谷の坂の途中で、PARCOの上にあって・・いやいやそんなことでもない・・上手くは言えないが特別なのだ。

そこにあって「Love 30 ~女と男と物語~」という一見、おしゃれでリッチで大人のストーリー的なフリであるにも関わらず、内容はまぎゃく。
リッチな気分にもセレブな気分にもならなかった。笑えなかったし、泣けなかった。特に感心もしなかった。おっさんの僕には大人感もなかった。
ストーリーは・・負け組の3組の勘違いとすれ違いを××に描いた? その××が思いつかない。男と女は、すれ違いっぱなしでうまく絡んでない。女と男の物語ではなく、まさに女と男「と」物語。

難しいね・・こういうの。

■Love 30 ~女と男と物語~ ホームページ
http://www.parco-play.com/web/play/love30/

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2007年5月19日 (土)

ラーメンズが観たかった

苦しい・・・
笑いすぎて息ができない・・・

いやはや面白かった、ラーメンズ「TEXT」。
NHK BSの番組観た?

ホント、これが観たかった。
つらいほど面白い・・・。

で、最後は宮沢賢治で。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※

Photo_7泥棒役者
片桐仁、きたろうほか。

前回紹介した舞台「泥棒役者」が
いつの間にかDVD化されて
いた。
DVDは観てないけれど、
オトボケ度は秀逸な舞台
なのでチェキラね。
お勧め。
>> アマゾン

| | コメント (0) | トラックバック (0)